日銀4月経済動向「依然厳しい状態」

update 2005/6/2 09:54

 日本銀行函館支店(山澤光太郎支店長)は1日、4月の道南地方経済状況をまとめた。個人消費や製造業が一部で好調だったが、公共投資や観光入り込みは伸び悩んだまま。同支店は「依然として厳しい状態」との見方を崩していない。

 個人消費では、普通・小型車の新車登録台数が好調。レンタカー登録の増加で前年同月比15・2%と大幅増。大型小売店(主要10社)は一部店舗の改装セールで春物衣料が好調だったが、23カ月連続マイナスの同1・1%減にとどまった。

 高操業を維持するのは電子部品製造。デジタル家電や携帯電話向け部品で、大手メーカーが在庫調整をほぼ終えたことから、一部企業で受注が戻りつつある。厳しさを増したのが、公共事業で、工事請負額は同34・9%減と2カ月ぶりの前年割れ。年度初めだが、低調なスタートを切った。

 観光では、海外旅行者は増加しているが、国内ツアー客が相変わらず低調。函館空港乗降客数は同1・2%減で、12カ月連続の前年同月マイナスを記録した。その他の入り込みは、主要ホテル(17社)が同6・4%減、函館山ロープウェイが同8・8%減。五稜郭タワーが新築工事が影響したためか、同25・3%減だった。

 山澤支店長は「小骨かもしれないが、明るい話題も見えつつある。基調判断は相変わらず厳しいが(景気の)底割れはないとみている」としている。

提供 - 函館新聞社



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