クレーン親子

現場の象徴、巨大クレーンの下で、小さな(比べるとね)クレーンがせわしなく働いています。まるで親子のようでみょーにほほえましかったりして…。

さて今日は、赤十字精神の先駆者とも言えるこのヒト。

筑後久留米藩の郷士の三男・高松凌雲は、江戸に移り蘭学を学び、有名な緒方洪庵の「適塾」で医学を学ぶ。慶応3年に徳川昭武らと同様に幕府外交官の1人としてヨーロッパに留学すると、西洋医学、赤十字精神の本質を学ぶ。だが、幕府軍の状況不利を知ると急遽帰国し、榎本武明らと合流し、蝦夷地に入る。そこでは負傷兵の治療に専念。函館戦争のの敵味方の区別なく治療に当り、敵兵をお国に返すなど赤十字の精神を貫き通した。幕府軍敗戦時、難を逃れた凌雲は、戦争の虚しさを痛感しながら江戸に戻る。政府軍に入ることはせず、生涯本来の医者の務めを全うした人物。

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