南茅部町、函館中央署管轄に/20年ぶり警察署区域見直し

2004/11/5
 函館市、戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町の合併に伴い、道警は4日までに、南茅部町の管轄を森署から函館中央署に移す方針を固め、函館、南茅部両市町に伝えた。警察署の区域見直しは函館方面本部管内で、1984年12月の函館中央署と函館西署以来20年ぶり。26日開会予定の第4回定例道議会に条例改正案を提出、5市町村が合併する12月1日の実施を目指す。

 現在、函館中央署の管轄は函館市の一部と、上磯、大野、七飯、戸井、恵山、椴法華の6町村。函館市と合併する渡島東部4町村のうち、南茅部町だけが森署管内に入っている。「行政単位で警察署を配置する」道警の原則にのっとって判断したとみられる。

 区割り変更に伴い、南茅部町内の南茅部、臼尻、尾札部の3駐在所が函館中央署に移管。駐在所に配置する警察官は、所属が変更するだけで人数などは変わらない。交通安全協会、防犯協会など関係機関も順次、同署管轄に移す方針だ。

 12月1日以降、同署の出先機関は16交番20駐在所体制に拡大。逆に森署は5駐在所体制に縮小し、管轄は森、鹿部、砂原の3町のみになる。

 現在、合併協議を進めている道南の自治体で警察署の管轄が異なるのは、八雲町(八雲署)と熊石町(江差署)、長万部町(八雲署)と後志管内黒松内町(寿都署)の2ケース。「平成の大合併」道内第1号として、新「函館市」の区割りの変更が今後のモデルケースになりそうだ。

提供:函館新聞社

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