故馬場さんが市に3億円超寄付

2003/1/7
 高校卒業まで函館で過ごし、東京で眼科医として活躍した後、昨年7月に99歳で亡くなった故馬場みつさんの財産が、函館市に寄付されることになった。現金約2億7千万円と都内の土地・建物を合わせ、寄付総額は3億円を超える見通し。「私の一家を支え養ってくれた函館へのお礼に」という馬場さんの遺言に沿ったもので、市は2月にも正式に寄付を受けた後、基金を創設して福祉事業などに役立てる。3億円以上の寄付は同市で初めて。

 馬場さんは1903(明治36)年2月、七飯町字桜町で7男5女の4女として生まれ。函館青柳尋常高等小学校、函館高等女学校(現函館西高校)を卒業後、東京女子医学専門学校(現東京女子医科大学)に進んだ。

 医師免許取得後は東京都衛生局や都内の病院勤務などを経て、1975(昭和50)年に都内文京区向丘で「追分眼科病院」を開業。独身を通したまま2000(平成12年)12月に医師廃業、昨年7月に死去した。

 馬場さんの亡父・民則さんは弁護士として函館で活躍し、函館区会議員も務めた。また、亡兄・修さん(3男)が生前、市に寄付したアイヌ生活用具などは現在、市北方民族資料館に「馬場コレクション」として展示されている。

 馬場さんは元気だったころから、財産を市に寄付する意向を示していたという。

 遺言状では「私が今日あるのは亡父の函館の土地のお陰で、医者にもなれ一生懸命仕事に邁進(まいしん)できました」と古里への思いをつづり、そのお礼として函館市への財産寄付を明記している。

 寄付内容は現金約2億7000万円のほか、自宅の土地約76平方メートル、建物約56平方メートル。市は馬場さんの遺志に基づき、現金と土地・建物の売却代金で「馬場みつ基金」を創設する考え。

提供:函館新聞社

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