洞爺丸台風50回忌慰霊法要

update 2003/9/27 12:15

 【上磯】1954(昭和29)年9月26日の洞爺丸台風犠牲者のめい福を祈る50回忌慰霊法要が、26日午前11時から上磯町七重浜にある殉難者慰霊碑前で執り行われた。全国各地から集まった遺族ら約400人が出席し、碑前で静かに手を合わせた。

 事故以来毎年行われている慰霊法要だが、50回忌にあたる今年は函館市仏教会と海難者遺族会の主催で、例年より盛大な内容となった。25日には、前夜祭も開かれている。

 稚児や僧侶が七重浜の七宝寺から碑前までパレードした後、稚児や遺族らが慰霊碑に献灯献花。市仏教会の木村清孝会長が供養の言葉を読み上げ、約50人の僧侶が読経した。出席者は雅楽の生演奏が響く中、順に焼香し、合掌。故人の遺影を握りしめ、そっと涙をぬぐうなど、それぞれの思いを胸に失った肉親らをしのんだ。

 碑前では、江差追分調の洞爺丸慰霊の歌もささげられ、法要後には事故があった七重浜に花がたむけられた。

提供 - 函館新聞社



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