市内商業地12年連続下落

update 2003/9/19 10:45

 道は18日、7月1日現在の基準地価(地価調査結果)を発表した。函館市の商業地は12年連続の下落となったが、平均下げ幅は初めて1けた台に縮小し、マイナス9・2%となった。住宅地も6年連続の下落となる同4・4%で、下げ幅はわずかに広がった。函館市周辺3町(上磯、大野、七飯)の住宅地12地点中11地点で下落。商業地も大野、七飯両町で2年ぶりのマイナスとなったほか、上磯町でも4年連続の下落で、下落幅も前年より広がり、5・3%となった。

 渡島管内(17市町村)では124地点で調査し、マイナスは108地点、横ばい14地点、選定替え2地点。桧山管内(10町)は44地点で、マイナス22地点、横ばい18地点、上昇3地点、選定替え1地点。全道(212市町村)では1605地点で調査が行われた。

 函館市内の商業地の1平方メートル当たりの平均価格(以下同)は9万800円で、ピーク時(1991年、76万3400円)の10分の1近くまで下がった。10万円台を割り込んだのは、6万4400円だった1980年以来、23年ぶり。

 住宅地では、西部地区と地価水準の高い本町、時任町などの中心地で下落幅が大きく、平均変動率は前年比0・5ポイント広がってマイナス4・4%、平均価格は6万4900円。4%を超す下げ幅は1992年の5・5%以来。

 函館市からの人口流出の受け皿となっていた上磯、大野、七飯3町も住宅地、商業地ともに下落。住宅地では七飯の変動率がマイナス4・0%と、初めて4%台を突破し、平均価格は3万300円。上磯も初めて3%台を突破して同3・1%となり、平均価格は4万3100円。

 商業地も上磯の下げ幅が前年より0・3ポイント広がって5・3%となり、平均価格は7万2000円。2年ぶりに下落となった大野、七飯両町の下げ幅は2・4%、3・1%で、ともに過去最大。

 桧山管内の住宅地は0・5%の下落。大成町都246の7で1・6%上昇(上昇率全道3位)したほか、上ノ国町北村255と同町大留180の8でそれぞれ1・4%(同4位)、0・9%(同5位)のアップ。いずれも下水道整備により住環境が向上したため。

 商業地では10地点中7地点で下落し、平均変動率はマイナス1・1%。(吉良 敦)

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 基準地価 国土利用計画法に基づき都道府県が7月1日時点で調査した土地の価格。国土交通省が1月1日時点で評価する「公示地価」とともに公共工事の土地取得価格や固定資産税・相続税算定の目安となる。

提供 - 函館新聞社



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