桜前線到達 松前でソメイヨシノ開花宣言

2024/4/17
 【松前】道南随一のサクラの名所、松前公園のソメイヨシノが16日、開花した。同日午前11時に松前城近くの標準木に5輪以上の花が咲いているのを確認。町によると、平年より11日早く、昨年より5日遅い開花で、松前町歴史ガイドの飯田幸仁さんが拍子木を打ち鳴らし、「桜前線北海道上陸標準木ソメイヨシノの開花を宣言します」と声高らかに響かせた。

 250種1万本のサクラがある公園内で、早咲き品種のソメイヨシノを標準木として町独自で開花宣言を行っている。記録がある1982年以降では昨年の4月11日が最も早く、今年は2021年と並び過去2番目。

 町はソメイヨシノが3分咲きから満開になる見頃を19〜26日と予測する。公園内では既に10種以上のサクラが開花しており、真っ白な花を鮮やかに咲かせた冬桜は終盤に差し掛かり、濃いピンク色の河津桜も花盛りだ。光善寺の銘木「血脈桜」(南殿)も16日に開花を確認し、公園内に多数ある南殿も鮮やかな色を付けたつぼみを膨らませている。

 町商工観光課の松浦慎也係長は「1〜2月の気温が高く、3月に冷え込みがあったが、温暖化の影響か早く咲くようになっている。20日に松前さくらまつりが開幕するので、多くの人に来てもらいたい」と話している。

提供:函館新聞社

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