スルメイカ初水揚げ 2年連続前年上回る

update 2018/6/3 07:28


 1日に解禁となった道南スルメイカ漁は一夜が明けた2日早朝、出漁した漁船が函館漁港などに戻り、初水揚げした。函館市水産物地方卸売市場ではこの日、前年同日より401キロ多い1489キロが競りにかけられ、初水揚げ量が2年連続で前年を上回ったことに、関係者がほっとした表情を浮かべた。水揚げされたスルメイカは早速市内のスーパーなどに並んだ。

 1日午前に出漁した函館市漁協の函館小型いか釣漁業部会(佐藤豊次部会長、20隻)の18隻は、早めに漁を切り上げ2日未明に同漁港へと帰港。午前5時半の初競りに合わせ、船上で大きさを選別しながら出荷を急いだ。水揚げされたイカは水や墨を吐き、ピチピチと音を立てながら活きのよさを主張していた。

 初競りでは1489キロのうち、いけすイカ637キロが1キロ当たり3700〜4300円で競り落とされた。市場関係者は「昨年より安くなったが、それでもご祝儀価格には違いない。魚体は小さいが量はまずまずだ」と話す。同市場によると、この日水揚げされたスルメイカは、重量が50〜60グラム(昨年60〜70グラム)。胴長も13〜15センチ(同約20センチ)と小ぶりな魚体が多かった。いけすイカ458キロを競り落とした二階商店(豊川町)の二階公人主任は「サイズは昨年よりもさらに小さくなっていたが、これからの漁模様に期待したい」と話していた。道南スルメイカ漁は来年1月末まで、漁場を変えながら続く。

 初水揚げされたイカはすぐに市内スーパーなどに並んだ。このうちマックスバリュ石川店(函館市石川町226、藤波健店長)でも鮮魚コーナーにずらりと並び、買い物客が手を伸ばしていた。藤波店長は「今年も鮮度のよいイカが入荷しました。ぜひご購入を」と呼びかけている。

 昨年は同部会の10隻が出漁し1088キロを初水揚。いけすイカは518キロで、1キロ当たり7000円の高値を付けた。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです