奎星展で木村さんが同人特別賞 道南から35年ぶり

update 2017/11/14 08:15


 書道団体の奎星(けいせい)会が主催する総合書展「第66回奎星展」(1〜8日・東京都美術館)で、函館市の木村蒼人(そうじん)、本名・周治さん(62)=奎星会同人会員、北海道奎星会会長=の前衛書「海喜」が同人特別賞に輝いた。同賞は同人(役員)の部の記念賞に次ぐ賞で、道南からの受賞は35年ぶり。

 木村さんの作品は墨の濃淡や筆圧の強弱を出しながら豪快かつ繊細に筆を走らせ、海のおおらかさや厳しさ、豊かさなどを表現した。

 旧恵山町で生まれ育った木村さんは子どものころから自宅近くの海に慣れ親しんだこともあり、「自分にとって海は原風景で大きな存在。作品制作の根底に宿っている」と話す。1年前から温めてきた構想を象化させ、「力みなく自然体で書けた」と振り返る。

 木村さんは小学生の時に書を習い、高校1年生から本格的に勉強を始めた。これまで毎日書道展毎日賞(1986年)や道奎星書道展大賞(88年)、函館書芸社展準大賞(92年)、奎星展無鑑査特別賞(99年)など数々の賞を受賞。道奎星会会長などの要職を務めながら書の普及、振興に力を注いでいる。

 木村さんは「指導していただいた恩師ら多くの人たちの支えのおかげ。受賞を励みに書を通じて自分を育ててくれた地域に恩返しをしていきたい」と、誓いを新たにしている。

提供 - 函館新聞社

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