木古内「民泊」が好評 受け入れ家庭の高齢化課題

update 2017/8/30 08:02


 【木古内】木古内の体験教育観光で訪れた小学生らが一般家庭に宿泊する「民泊」が好評だ。今年は過去最多の137人の子どもたちを受け入れた。送り出し先の学校や子どもたちの保護者からは教育的効果が好評な一方、現在民泊受け入れ先の中心は60〜70代となっており、受け入れ団体の木古内まちづくり体験観光推進協議会では町内の若い家庭に協力を呼び掛けている。

 町で体験観光の取り組みを始めたのは2008年。翌年からは協議会が立ち上げられ、送り出し先の小学校などと協力し、地引網やホタテ放流、搾乳など地元の農水産業を体験し、地元の人々と交流するメニューを作り上げた。

 当初は町内の最勝寺で2〜3泊することが多かったが、2012年から地元の一般家庭に宿泊する民泊の取り組みを開始。子どもたちや保護者からも「地元の人の温かさにふれられる」「生活習慣が身に付き、自立心が養われる」など好評で、翌年以降、町を訪れる小学生らは町内の家庭で連泊するのが定番となった。

 町本町の松村信子さん(74)は初年度から受け入れを行い、今年で6年目。今年は秋田県大館市立釈迦内小、大館市、東京都江戸川区からそれぞれ4人ずつ女の子を受け入れた。宿泊では近くのスーパーで一緒に買い物をしたあと、子どもたちが食べたい料理を作ってやり、朝は子どもたち自身に朝食を作ってもらう。民泊は友人にも手伝ってもらい、広い庭を活かして流しそうめんをするなど、子どもたちに楽しんでもらえるよう工夫している。

 松村さんは「中には床に座れない子やあいさつができない子もいるが、きちんと教え、親御さんからも『たくましくなった』『海産物が苦手な子が食べられるようになった』と感謝される」といい、「『一生の思い出になりました』などと書かれている子どもたちからの便りを読むと、やってよかったと思う。元気をもらえるし、楽しい」と目を細める。

 協議会の呼びかけに応え、今年は新たに2軒の家庭が民泊受け入れに加わった。協議会では来年に向け、引き続き子どもたちの受け入れに手を挙げる家庭を募集している。連絡先は協議会事務局の木古内町観光協会(01392・6・7357)へ。

提供 - 函館新聞社

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