いかめし130円値上げへ

update 2017/8/17 08:11


 【森】町を代表する駅弁「いかめし」を製造するいかめし阿部商店(御幸町、今井麻椰社長)は20日から、1941(昭和16)年の販売開始以来初の100円以上の値上げに踏み切る。世界的なイカの不漁に伴うもので、一つ650円から780円(税込み)で販売。一時は製造中止も考えられたが、76年間続く伝統の味を守り続ける道を選んだ。

 いかめしは、イカの胴に混ぜ合わせたもち米とうるち米を入れて、しょうゆベースの特製タレで炊き上げた人気駅弁。オレンジ色のレトロなデザインのパッケージも目を引く。東京都の京王百貨店で毎年開かれる駅弁大会では、常に1位の人気ぶりで、今年も2週間で約3万個を売り上げた。

 根強い人気を誇りながら、これまでも消費税の増税などに合わせて徐々に値上げしてきた。同社は海外産のイカを原料に使用しているが、世界的に海水温の変化などで不漁が続き、高値の仕入れ価格をいかめしの販売価格に吸収できない状況だ。同社の杉山栄二専務は「これだけ高くなって買ってもらえるか不安だが、お客さまが好きなこの味を守りたい」と述べる。

 同社では1日から、真空パックしたレトルト商品も940円(税込み)に値上げしている。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです