北斗市、引っ越し費用補助で移住促進へ

update 2017/4/22 08:17


 【北斗】市は本年度から移住促進事業として、三大都市圏に札幌市を加えた4都市圏から市内に移住する人を対象に、引っ越し費用の補助として最大20万円を助成する制度をスタートさせた。中でも人口減少や高齢化が著しい茂辺地・石別地区には加算し、市内からの転居も対象とし、両地区の振興を図る。

 平成に入って以降、人口増加を続けてきた北斗市だが、国勢調査ベースでは2005年の4万8056人をピークに減少局面に入り、15年では4万6390人となっている。人口増加を支えてきた浜分(七重浜、追分)地区も近年では減少傾向にあり、他の自治体と同様に人口対策が喫緊の課題となっている。市では15年に「北斗市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、16年度から本格的な移住・定住促進事業に取り組んでいる。

 今回スタートした「北斗市三大都市圏・札幌圏ウェルカム移住支援事業」の対象は、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の首都圏と愛知県、大阪府、札幌市から北斗市内に転居する人(転勤や季節労働などによる一時的な転入や、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などの施設入所者、公務員は対象外)。交付者は3年間以上居住することが原則。

 引っ越し、不用品処分、北斗市への交通費など転居に関わる費用の補助は最大10万円(費用が10万円未満の場合はその額)で、茂辺地、石別の両地区への転居は5万円を加算する。中学卒業以前の子供がいる世帯は、1人の場合が1万円、2人の場合は3万円、3人以上の場合はさらに5万円を加算し、最大で20万円の補助額となる。

 市は15年度の移住や市内への転居実績から本年度は175件の予算枠を確保しており、制度開始から約3週間で数件の申請・問い合わせがあるという。市企画課では「移住希望者や大学進学などで一度北斗を離れたUターン層も取り込んでいきたい」とし、転入届提出者への案内や移住促進プロモーションの中でも広く訴えかけていく。

 希望者は申請書、誓約書など必要書類を市企画課に提出する。問い合わせは同課(0138・73・3111)へ。

提供 - 函館新聞社

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