コンブ知名度向上へ産地名称を協議 函館市と漁協

update 2017/3/21 08:24


 函館市と市内5漁協(函館市、銭亀沢、戸井、えさん、南かやべ)は、コンブに函館の知名度を有効に使った産地名称が付けられないか協議を始めた。函館がコンブ生産量全国一でありながら、実はあまり知られていない状況に危機感を抱いたため。既存銘柄に加え、函館だと分かってもらえるような表記の在り方を検討し、今夏をめどに考え方を統一したい考えだ。

 道内では利尻コンブ、羅臼コンブ、日高コンブなど地域名を冠した商品が流通している。他産地に引けを取らない品質を持つ函館だが、旧4町村と合併したこともあり「尾札部昆布」「白口浜」「真こんぶ」など浜ごとの特徴を捉え、取引されるケースが多い。産地表示も「道南産」が多く、全国的な認知度に欠け、消費者へのアピール不足は否めない。

 このため、認知度を高めるための取り組みが必要だと判断、今年2月から具体的な協議をスタートさせた。既に組合長レベルでは統一できる名称が必要との認識で大筋合意しており、今後、事務レベルで協議を進め、市が夏をめどに考え方の案を示す方向だ。

 既存の銘柄を変えずに函館のネームバリューを生かし、函館がイカとともに「コンブのまち」でもあることを全国に発信する。問屋に出荷する際の段ボールなどに、産地名称を付けることを想定している。

 北海道水産現勢によると、市の2015年漁業生産高は、イカが41億1700万円だったのに対し、コンブは66億4200万円と魚種別でトップを誇る。

 市農林水産部は「新年度に取り組む消費者をターゲットにしたプロモーション活動と両輪で、函館産コンブの知名度を上げ、漁業者の所得確保につなげたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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