JR室蘭線脱線、道南でも観光客ら足止め

update 2017/2/24 08:17


 胆振管内洞爺湖町のJR室蘭線で23日午前に起きた脱線事故で、函館と札幌を結ぶ特急全24本が終日全区間運休するなど道南でも大幅にダイヤが乱れ、各駅では観光客らが足止めを食った。JR北海道は正午過ぎから臨時列車と代行バスで順次輸送した。函館―札幌間の特急は24日も運休し、臨時特急(函館―長万部間、伊達紋別―札幌間)と代行バス(伊達紋別―長万部間)で対応する。

 JR函館駅では、改札口付近に脱線事故の概要を伝える掲示のほか、中華圏からの観光客には通訳スタッフが状況を案内した。広場は一時、大きなトランクや荷物を抱えた待合客でごったがえしたが、大きな混乱はなかった。

 友人と札幌への3人旅を計画していた函館市内の大学生女性は「旅行の予定が狂ってしまって残念」。中国からの観光客で函館から登別に入る予定だった30代男性は「バスかタクシーを利用するしかないと考えていたが、臨時便が出るという話を聞いて良かった」と話していた。

 北海道新幹線が発着する新函館北斗駅でも、在来線で道央圏に向かう利用者にも影響が出た。25日に札幌で大学受験に臨む岩手県一関市の男子高校生(18)は「新青森駅付近での車内アナウンスで脱線事故を知った。臨時列車のチケットの手続きはスムーズで問題はなかった。ちょっと焦ったが、(受験に向けて)早めに来て良かった」と話していた。青森県内の男子大学生(21)は「札幌に帰省する途中で臨時特急を待っている。大変だけど仕方ない」とスマートフォンで情報収集していた。

 同駅構内の観光案内所は、午前8時半ごろに札幌行きの高速バスが満席であることを伝える貼り紙を掲示。新幹線が到着するたびに窓口で対応した。

提供 - 函館新聞社

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