バニラ・エア函館―成田線就航、函館空港初の国内LCC

update 2017/2/20 08:20


 格安航空会社(LCC)バニラ・エア(千葉県成田市)の函館―成田線が19日、就航した。函館空港に国内LCCが乗り入れるのは初めてで、初便は成田発が176人、函館発が173人搭乗してともにほぼ満席となった。同空港国内線旅客ターミナルビルで記念式典が行われ、同社と函館の関係者が新たな路線の誕生を祝った。

 同路線はエアバスA320(180人乗り)を使用し、1日1往復運航。冬季に運航する片道運賃の最安値は4990円(3月26日〜10月28日は5380円)。

 就航式典で、同社の石井知祥(とものり)会長は、函館について「もっと観光客を呼び込めるポテンシャルがあるまちだ」とした上で「2020年までに外国人客100万人を目指すという市の目標を達成させるためにも、地元の方々と協力して一翼を担っていきたい」と抱負を述べた。

 続いて、工藤寿樹市長が「国内初のLCC就航で交流人口の拡大につながる。函館に新たな可能性を運んでくれると大いに期待している」と祝辞を述べた後、関係者がテープカットし、新規就航を祝った。函館発の初便を利用した市内60代の女性会社員は「梅が見ごろの水戸に向かうために航空券を予約した。海外にも気軽に行けるようになるので、本当に喜ばしい」と話した。

 式典に参加した函館の観光、経済関係者は新たな客層の入り込みなどに期待を寄せる。水島良治函館空港ビルデング社長は「今まで少なかった国内外の20代、30代の利用が見込まれる」、渡邉兼一函館国際観光コンベンション協会会長は「国際線の乗り継ぎで今後は欧米からの客も増えるのでは」とそれぞれ話した。

 また、久保俊幸函館商工会議所会頭は「路線維持に向けては地元からの積極的な利用も必要」と強調。「飛行機に乗ったことがある函館の若者はまだ少ない。既存の航空会社も含めて、料金体系が選べるチャンスをもらえたのはありがたいことだ」と歓迎した。

 バニラ・エアは同路線のほか、函館―関西線を3月18日〜4月5日に運航する。

提供 - 函館新聞社

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