銭亀沢中、春から特認校に

update 2017/2/12 08:11


 函館市で通学区域外から通える「特認校」の中学校が4月、亀尾中から銭亀沢中に変更される。少人数ならではの個人指導や地域と結び付きの強い教育活動が特長で、同校は「高校生や20歳になった時に必要な力を身に付けさせるとともに、一人一人を伸ばすことに責任を持っている。まずは問い合わせを」とPRしている。

 特認校は、自然や歴史、文化などの恵まれた環境を生かした教育を実践する小規模校。亀尾中が戸倉中と統合するのに伴い、市内では亀尾小と銭亀沢中の2校となる。同校には現在、49人が在籍し、新年度は1年18人、2年13人、3年24人となる予定。

 学習面では、学習習慣の定着を図るため、長期休みに生徒が課題を持参して自学自習したり、教員の指導を受けたりする「銭子屋」を実施。キャリア教育では、3年生は志す職業や興味のあるテーマについて調べ、卒業論文をまとめる。縦割りでの体育祭や生徒が種目を考えるスポーツ集会も特色の一つだ。

 また、地域との交流も盛ん。漁協婦人部がサケのさばき方を教える調理実習や福祉施設でのクリスマス会、安全運転を呼び掛ける「セーフティードライバーズ作戦」を長年継続。銭亀沢地区子供を守る会連絡協議会(銭子連)の屋内運動会は、子どもから大人までが参加して汗を流す。

 部活動は吹奏楽部とサッカー部に加え、本年度書道部を創部。文化祭で書道パフォーマンスを披露するなど今後の活躍が期待される。林弘明校長は「部活で学ぶことは多いし、字がきれいだと卒業後に生かせる。全員が何かに打ち込める環境を作るため、誰でも入れる書道部を作った」とする。

 同校は函館空港から東に約5キロの豊原町に位置。通学区域外からは原則バスなど公共交通機関で登下校し、費用は保護者負担となる。林校長は「長距離の登下校は大変だが、それを上回る深い学びに取り組んでいる。家庭や地域と連携し、子どもたちをたくましく育てたい」と話している。

     ◇

 申請書の受付は28日まで。保護者、生徒との面接で入学を決定する。問い合わせは同校(0138・58・2542)か現在通学している学校、市教委学校教育課(0138・21・3553)へ。

提供 - 函館新聞社

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