「きみの鳥はうたえる」佐藤文学原作の4作目映画化

update 2017/2/7 08:06


 函館市民映画館シネマアイリス(本町22、菅原和博代表)は6日、函館市出身の作家、故佐藤泰志(1949〜90年)原作の映画「きみの鳥はうたえる」を製作すると発表した。佐藤文学の映画化は4作目になる。

 「きみの鳥はうたえる」は82年に発表。郊外の書店で働く主人公ら20代の男女3人が、夏の終わりに織りなす人間模様を描く。佐藤にとって本格的な文壇デビュー作であり、生涯5回あったうち、初の芥川賞候補作品となった。本作は同館の20周年記念作品とし、初夏からオール函館ロケで撮影をスタートさせる。公開は2018年を予定している。

 佐藤作品の映画化は、これまで「海炭市叙景」(10年、熊切和嘉監督)に始まり、「そこのみにて光輝く」(14年、呉美保監督)、「オーバー・フェンス」(16年、山下敦弘監督)がある。今回の監督は「ザ・コクピット」(14年)などで知られる新進気鋭の監督、三宅唱さん(札幌市出身)が務める。

 過去3作で企画・製作・プロデュースを手掛けた菅原代表は「これまでの3作は佐藤文学の中後期にあたる作品を扱ったが、今回は初期の作品。佐藤の持ち味は青春小説であり、彼にとっての代表作を才能あふれる三宅監督と映画化でき、今からとても楽しみ」と意気込んでいる。

 三宅さんは「函館で映画をつくることに、とても気合いが入ります。率直な気持ちのいい映画をつくりたい。そのために、函館の風や匂い、光や時間を全身で感じたい」とコメントしている。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです