巨大目玉「監視しているぞ」建協業協会がシート制作

update 2017/2/1 08:39


 函館建設業協会労務安全委員会(中塚徹朗委員長)が、建設現場での事故防止のため重機の背面に貼り付ける「動物目玉シート」(左右2枚組)200セットを制作し会員企業に配布する。安全委オリジナルのシートで、中塚委員長は「注意喚起のほか地域の方々への啓発効果も期待できる。道南発の取り組みとして業界に普及させていきたい」と意気込んでいる。

 中塚委員長が社長を務める中塚建設(福島町)は数年前から、保有する重機にキリン、トラ、ヒョウなどの柄と目玉をペイントしてきたが、重機の死角となる背面に目玉があることで「監視されている」感覚を与え、作業員が不用意に重機に近づくことが少なくなる副次的効果があることに気づいた、という。

 そこで、同委員会は、簡単に貼り付けられるマグネット式の動物目玉シートを独自に作製し、道南地区の会員企業に1セットずつ配布し、その効果を実感してもらうことにした。シートは2枚1組で幅約40センチの大きさで、札幌市在住のデザイナー市川儀一氏がトラの目玉をイメージしてデザインした。

 希望する会員には来年度から必要数を販売する。あわせて函館労働基準監督署(山谷幸雄署長)や、函館建設業協会の上部団体にあたる北海道建設業協会の労務委員会などにも効果をアピールし、全道・全国での普及を目指していく。

 1月31日には中塚委員長が同労基署を訪問し、山谷署長にシートの効果を説明。山谷署長は「建設業では、重機事故は墜落事故に次いで死亡例が多く、深刻な問題。警報機やカメラの取り付けなどの対策が以前から講じられてきたが、低コストで効果が期待できる『目玉シート』はとても良い試みだと思う」と述べた。

提供 - 函館新聞社

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