大間問題学生視点で 1年間の研究成果披露

update 2016/1/25 10:20


 学生ならではの視点で地域課題の解決に取り組む道教育大函館校(星野立子キャンパス長)の「地域プロジェクト成果発表会」が24日、同大で開かれた。35プロジェクトの口頭発表とポスターセッションがあり、身近なエネルギー問題として大間原発(青森県大間町)を研究した学生たちの発表が注目を集めた。

 地域プロジェクトは本年度に新設された課題解決型学習。I、IIの2科目があり、2年または3年の必修となっている。

 国際協働グループ2年の学生7人は「函館・道南地域のエネルギー政策を考える」と題し、建設反対の立場で大間問題を論じた。函館市による大間差し止め訴訟について「エネルギーと防災、市民生活の今後を考えるために重要な問題提起」と指摘。避難計画策定を義務付けられているのに建設や稼働に同意権がなく、ひとたび事故が起きれば、函館圏35万人の大規模な避難が困難なことや、水産や観光業が壊滅的な打撃を受けること、自治体としての機能が崩壊することを強調した。

 今後の課題として「原発に賛成する人たちの話も聞きたい」とした。リーダーの八重樫まみさん(20)は「大間は他人事のようにとらえられがち。私は茨城県出身なので、福島第一原発事故で放射能の恐ろしさを知った。大間を自分たちの問題として考えてもらえれば」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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