27隻で乗客乗員5万人 今年の客船シーズン終了

update 2016/10/19 09:34


 函館市港湾空港部は18日、2016年度のクルーズ客船入港実績(速報値)をまとめた。同日初寄港の「コスタ・アトランチカ」(8万5619トン)が今季最終の27隻目となり、乗客計3万4200人、乗員計1万5950人の合計5万150人だった。定員ベースで乗客数が2000人を超える大型客船が延べ11隻と全体の4割を占めた。

 今季も最大の客船は「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)で、6〜10月に計7回寄港。乗員は毎回1050人前後、乗客は計1万9460人だった。国内発着のクルーズだが、全国各地を効率良く回れることもあって外国人観光客の人気を集め、2000人超が外国人客という寄港も数回あった。

 このほかの大型船では、「セレブリティ・ミレニアム」(9万1000トン)や「サン・プリンセス」(7万7441トン)などで、それぞれ約2000人の乗客が函館を訪れた。

 国内船は「飛鳥II」(5万142トン)が6回、「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)が3回、「にっぽん丸」(2万2472トン)が2回の計11回と例年よりも多く来港。9月には「飛鳥II」の函館発のクルーズが組まれ、出発港としての可能性を広げた。

 一方、函館独自の活動では、入港時に市民団体「カムカムの会」が横断幕で乗客を歓迎。北海道国際交流センター(HIF)による観光案内デスク、函館善意通訳会、遺愛女子高校英語科生徒による通訳ボランティア活動、クルーズサポータークラブのいか踊りなど、さまざまな形で市民が盛り上げ役となった。

 また、大型船寄港時は観光地を散策する人が増え、新幹線開業との相乗効果を生んだ。船舶に食材などを卸す「チャンドラー」と呼ばれる事業者が函館から生鮮品などを調達したケースもあり、市は「ネットワークを強めて、乗客だけではない経済効果も生み出したい」とする。

 17年度は現時点で本年度よりも寄港数は増加する見通し。国の本年度補正予算で若松地区への客船専用埠頭整備が決まるなど話題も多く、来季も客船と港を中心とした新たなにぎわいの創出が期待される。

提供 - 函館新聞社

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