にぎわい創出に期待感 キラリス1階開業

update 2016/7/30 09:51


 JR函館駅前の複合ビル「キラリス函館」の1階商業フロアが29日、先行オープンした。関係者による記念セレモニーに続き、開業を心待ちにしていた大勢の市民らが来場し、初日から大盛況となった。旧和光ビルの閉店から2年9カ月、中心市街地活性化のシンボルとなる施設の開業で、市の玄関口のにぎわい創出が期待される。

 地下1階、地上16階建てのキラリスは、事業主のNAアーバンデベロップメント(函館市若松町、布村隆二社長)が総事業費約55億円を投じて建設。くい打ち工事の難航で予定していた北海道新幹線開業前のオープンはかなわなかったものの、8月から始まる函館港まつりを前に、1階部分の営業開始にこぎつけた。

 この日、開業したのは道南初出店となるカフェチェーン「プロント」や地元のクレープ店、ベーカリーなど6店が入居する1階の商業スペース。セレモニーでは布村社長や中林重雄副市長、函館商工会議所の西村憲人副会頭らがテープカットや鏡開きを行った。

 大門地区の関係者はまちの活性化に期待を寄せる。函館都心商店街振興組合の渡辺良三理事長(69)は「函館にこれまでなかった店舗が入ったおかげで、大勢が利用する核施設になる」と歓迎。棒二森屋の小賀雅彦店長は「互いの足りない部分を補いながら、一緒に盛り上げたい」と連携を強調した。

 市民や観光客からは、駅前の顔となるな新スポットの誕生を喜ぶ声が上がった。市内の主婦上原常子さん(72)は「駅前にはあまり出る機会がなかったが、キラリスができたことで楽しみが増えた」、大阪から旅行で訪れた会社員の佐藤琢眞さん(28)は「外観も内装もとてもおしゃれ。これまでは函館駅でお土産を買って済ませていたが、これからはキラリスでも買い物したい」と話した。

 布村社長は「まちが元気になって『函館はまだやれるんだ』とアピールできるよう、キラリスを魅力ある施設に育てたい」と話している。

提供 - 函館新聞社

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