ガソリン平均価格、5カ月ぶり値上がり

update 2016/4/15 10:32


 国際的な原油価格の上昇を受け、函館市内ガソリンスタンド(GS)での小売価格が徐々に値上がりしている。市がまとめた今月の石油製品小売価格調査によると、レギュラーガソリンの平均価格は前月比6円上昇の1リットル116・68円と、5カ月ぶりに値上がりに転じた=グラフ。今後も値上がりは考えられ、行楽で自動車を使う消費者が増える春の大型連休と重なる可能性もある。

 市内小売業者は4日から小売価格を4円上げ、14日までにフルサービスのスタンドで1リットル116円、セルフを113円で販売。別の給油所ではセルフ105・8円などで、先・今週は卸価格に大きな変動はなく横ばいを保っているが、1月下旬に100円を割り込むGSが出たことからも、値上げの傾向がうかがえる。

 価格上昇は原油価格の上昇を背景に、石油の元売り会社がGSへの卸価格を引き上げ、小売価格に反映されたため。石油情報センター(東京)によると、17日に一部産油国間で原油の増産凍結に関する会合が行われる見通しだという。合意がなされた場合、現在の供給過剰の状態から一転し「原油価格の上昇は国内GSの小売価格にも影響し、時期的にも大型連休時にさらに値上がることも考えられる」と示唆する。

 一方で石油販売業界の低価格競争は止まらず、セルフとフルの価格差を埋めて切り盛りするGSも少なくない。函館地方石油業協同組合は「マージンを削ってぎりぎりで運営しているが、例年連休中には低価格の競争が激しくなる」とし、価格の行く末は現段階では不透明だ。

 市が卸、小売を兼ねる店と小売販売店を対象に行った調査では、家庭用灯油(1リットルホームタンク用)は平均63・36円(前月比0・27円高)、軽油1リットルで同100・66円(同5・44円高)、重油1リットルで同63・9円(同0・37円高)と軒並み値上がり。

 プロパンガスは下落し、5立方メートル平均で5918・11円(同2・26円安)、10立方メートルで9640・84円(同4・58円安)だった。

提供 - 函館新聞社

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