夢の瞬間 思い万感

update 2016/3/27 10:34


 北海道の新たな陸の玄関口となる新函館北斗駅や函館駅では26日、一番列車の出発式典や記念イベントが盛大に催され、歴史的な一日を喜び合った。長年待ち望んだ夢の瞬間≠目に焼き付けた乗客や道民には、笑顔と感動が広がった。

 新函館北斗駅は、早朝から乗降客で混雑。「はやぶさ12号」で新青森に向かう十勝管内芽室町の遠国健琉(たける)君(7)は「新幹線の色が大好き。乗るのが楽しみ」と声を弾ませた。

 新青森発の下り一番列車で到着した東京都町田市の会社員桜田崇史さん(47)は「新時代の幕開けを感じさせる雰囲気。本州から最初に青函トンネルを通れて良かった」と感慨深げ。東京発の「はやぶさ1号」を利用した愛知県の会社員和田光徳さん(54)は「4時間はあっという間だったが、青函トンネル内も260キロで走ってほしい」と話した。

 一方、市民は歓迎ムード一色に染まった。北斗市向野の森直子さん(36)は「観光客が増え、北斗市が活気づいてくれれば」。息子の一翔君(8)と娘の乃々佳ちゃん(5)、一翔君の友人の吉田睦輝君(8)は「新幹線で東京スカイツリーを見に行きたい」と笑顔を浮かべた。

 函館市の会社役員大西剛さん(56)は入場券を購入し、ホームで新幹線を見詰めた。「みんなが喜んで旗を振っていた。穏やかな開業だ」とほほ笑んだ。

 喜びの声は函館駅前でも。青森県弘前市の公務員太田道宏さん(42)は、新青森から盛岡発の「はやて93号」に妻と乗車。はこだてライナーを乗り継ぎ、駅前を訪れた。「あっという間に着きました。今日はホームでも歓迎があってうれしかった。明日は鹿部町に行ってみます」と話していた。

 函館北昭和小学校6年の筒井恵祐君(12)は、はこだてライナー、新幹線上り一番列車、道南いさりび鉄道を乗り継いで、午前のうちに函館駅発着の道南旅行≠成功させた。「新幹線はやっぱり速い。列車が大好きで、これからの撮影も楽しみ」と目を輝かせていた。「青春18きっぷ」のオプション券で道南いさりび鉄道木古内―五稜郭を利用した八雲町の会社員野本武志さん(45)は「乗り継ぎ時間の制約があるものの、ゆったりした旅なら楽しめる」と話した。

提供 - 函館新聞社


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