道新幹線 最速4時間2分、JR北、新函館北斗ー東京間

update 2015/12/4 13:33


 JR北海道は3日、来年3月26日に開業する北海道新幹線について、新函館北斗―東京間の最速時間を4時間2分とする方針を固め、与党に説明した。地元自治体などは3時間台の走行を求めてきたが、貨物列車との共用走行区間を持つなどの特徴から、安全性と定時運転を最優先した。詳細なダイヤは今月中旬に発表される。

 東京都内で同日開かれた、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの勉強会で同社の西野史尚副社長が報告した。

 同社が計画するダイヤ案によると、最短所要時間で運転する列車は、東京発午前8時台となる予定。東京―新青森間を現在の最速時間である2時間59分で運行。乗務員交代のため新青森駅で2分停車し、同駅から新函館北斗駅までは1時間1分で運転する。奥津軽いまべつ、木古内の両駅は通過する見通しだ。

 新函館北斗―東京間の所要時間をめぐっては、移動時間が4時間を超える他地域で、利用者が航空路線を選択する傾向が強くなることから、新幹線と飛行機の利用の分岐点を示すとされる「4時間の壁」を破れるかどうかが焦点となっていた。

 北海道新幹線(新函館北斗―新青森)は全長約149キロのうち、青函トンネルを含む約82キロが貨物列車との共用走行区間となる。このため、貨物列車とすれ違う場合は最高速度を260キロから140キロまで落とさなければならない。

 関係者によると、新函館北斗―新青森を57分程度で走行することは可能だが、定時運行確保のためには、天候要因などによる徐行要素などを考慮した「付加時分」を確保する必要があるという。

 北海道新幹線は、積雪寒冷地や高温多湿の青函トンネル内の走行に加え、貨物列車との共用走行という全国初の特徴を持つことから、同社は付加時分を多めに取る必要があると判断。3時間台の運転を断念した。

 同社は、開業後2年以内に新幹線と貨物列車の運行時間帯を調整し、共用走行区間での最高速度を200キロまで上げ、約20分の時間短縮を目指す考えだ。

提供 - 函館新聞社


その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです