夏彩る歴史絵巻 函館野外劇が開幕

update 2015/7/19 10:19


 市民創作函館野外劇の第28回公演(実行委主催)は18日、開幕した。今年は舞台としている国の特別史跡、五稜郭跡が崩落した堀の石垣修復工事中のため、初めて郭外の五稜郭タワーアトリウムなどに舞台を移して開催。初日は観光客ら約450人がコンパクトにまとまった函館の歴史絵巻を楽しんだ。

 開催場所の変更に伴い、今までの75分間の内容をダイジェスト版にまとめ40分に短縮。開始時刻もこれまでの夜間から昼間とし、1日2回上演。観覧無料で投げ銭方式の募金公演とした。

 劇には役者や裏方のスタッフら約130人が参加。テーマ曲「星のまちHakodate」に合わせたコロポックルの登場で始まり、ペリー提督の来函や五稜郭築造、函館大火などのシーンが次々と展開された。箱館戦争のシーンでは土方歳三ら旧幕府軍と新政府軍との迫力ある殺陣が繰り広げられ、客席から拍手が沸き起こった。

 3年ぶりに野外劇に出演したペリー提督役の加藤清郎さん(80)は「舞台に立つと役になりきってしまう。気持ち良かった。次につながる舞台だった」と話した。

 公演をめぐっては石垣の修復工事のため中止も取り沙汰されたが、NPO法人市民創作「函館野外劇」の会の里見泰彦事務局長は「やって良かった。どんな形でも続けることが大事だと実感した。今後の公演も一丸になって頑張りたい」と話した。

 18日以降の公演日は19、20、25、26日、8月1、2、8、9、15、16日。上演時間は午後2時からと同3時半から。

提供 - 函館新聞社

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