在宅歯科治療 相談を…函館歯科医師会7日から電話窓口開設

update 2015/5/2 10:14


 函館歯科医師会(永坂信会長)は7日から、渡島・桧山管内在住の寝たきりなどで通院が困難な高齢者らを対象に、在宅での歯科治療の相談に応じる電話窓口を開設する。相談に応じて同会の歯科衛生士が無料で戸別訪問し、治療が必要な場合は、管内各ブロックの歯科医師による在宅歯科治療(有料)につなげる。同会の岩井祐司副会長(57)は「口で食べることは健康寿命を伸ばす第一歩。どんなささいなことでも連絡してくれれば」と利用を呼び掛けている。

 同窓口は北海道歯科医師会(札幌)が道から事業を委託し開設した。函館は十勝支部、釧路支部に次いで3例目。同管内でも要介護者の家族やケアマネージャーから、「通院が困難で思うように治療ができない」といった声が上がっていたという。

 電話での相談は「歯が痛い」「入れ歯が合わない」「食事に時間がかかる」など口と歯に関わる悩みを幅広く受け付ける。戸別訪問では、口内の症状だけでなく、服用している薬の種類や全身状態を確認した上で、有料の歯科治療や口の運動などをする口腔(こうくう)ケアにつなげる。相談員を務める歯科衛生士の澤谷幸絵さん(51)は「患者さんの幸せのために口から何ができるのかを考え、早期に手を差し伸べたい」と話している。

 函館歯科医師会には現在237人の歯科医師が所属し、うち約50人が在宅歯科治療に協力する意向を示しているという。また、医療、福祉関係者らが集まり、同活動の評価や改善策を話し合う協議会も開いていく考え。岩井副会長は「地域と連携した取り組みとして進めていき、口で食べる幸せを守っていきたい」と意気込んでいる。

 電話窓口(電話0138・76・0039)の受け付け時間は土・日・祝日を除く午前10時から午後4時まで(木曜のみ正午まで)。

提供 - 函館新聞社

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