道有林に津波避難路 椴法華 道内初のケース

update 2015/3/30 10:21


 渡島総合振興局東部森林室が2013年度から、治山工事の一環で、函館市元村(旧椴法華村地域)の道有林植生地に整備を進めていた津波避難路と一時避難所が、このほど完成した。道有林に津波避難施設を整備したのは道内初のケースで、今後、管理を函館市に移管する。26日、地域住民を交え移管式が行われた。

 2011年3月の東日本大震災による津波被害を契機に、治山事業で避難路の設置ができないかを同部で検討。同村の道有林を選定し、地域住民との協議を通じて工事に着手した。

 整備地点周辺の集落は道の津波浸水予測で最大水位予測値が10bと、市津波避難計画で「避難困難地域」に指定される。民家の裏手には道有林のある急な山があり、土砂災害の危険性も高い。このため、治山工事と合わせ、避難用の階段と一時避難施設を整備した。

 階段は長さ30b、幅1・5bで、夜間対応の照明なども整備。海抜16・6bの場所の一時避難施設は広さ約90平方bで、地面に木質チップが敷き詰められ、収用人数は約30人。2カ年の治山工事を含めた総事業費は5100万円で、工事費は1200万円。

 移管式には地域住民約20人も出席し、同部の石井良夫室長が市椴法華支書の山田隆嗣支所長に工事完了通知書を手渡した。石井室長は「住民に安心して生活していただける」と述べ、山田支所長は「有効に活用されるよう周知していきたい」とした。

提供 - 函館新聞社

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