天井や壁に道南スギやレンガ 道新幹線新函館北斗駅 内装工事進む

update 2014/11/28 10:37


 【北斗】2016年3月の北海道新幹線開業まで1年4カ月となり、北斗市市渡で本道の新たな玄関口、新函館北斗駅の工事が順調に進んでいる。外装の工事はほぼ終了。天井や壁面に道南スギの取り付けが始まるなど来年6月の完成を目指し、内装工事が本格化している。

 駅舎は鉄道・運輸機構が建設。昨年6月に着工した。鉄骨3階建て延べ床面積は5350平方b。そのうち駅舎に併設する施設は、延べ床面積は約1100平方bで、中にコンビニや観光案内所、イベントスペースなどが入る予定。

 北斗市は駅舎建設にあたり、地場の道南スギやレンガの活用を要望し、設計に採り入れられた。道南スギは各地で公共施設などに積極的に活用されており、駅舎では天井や壁面の一部に使う。

 木を張り合わせた1本3bの集成材を1500本使う。取り付け作業は24日に始まり、作業員が天井に間隔を空けて一本一本平行に組んでいった。同機構北斗鉄道建築建設所の小杉茂樹所長は「スギは柔らかく反りやすいが、集成材を使うことで強度が高まる。地元らしさを演出でき、温もりある空間になる」と話す。

 また、2階の駅務所などの壁面にはレンガを使用。明治時代に開拓使がレンガ工場を同市に設置した歴史にちなんでおり、フランス積みと呼ばれる技法で積み上げている。振動にも耐えられるようにレンガの中をくり抜き、鉄筋を通すなどの工夫もしている。

 駅舎の柱は、ポプラ並木をイメージし、北海道らしさを表現。天井に向かって途中で枝分かれするデザインにしたことが特徴だ。1日からは新幹線の試験走行が予定されている。

提供 - 函館新聞社

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