日本海 イカ分布密度高く

update 2014/6/28 10:09


 道総研函館水試(金森浩一場長)は27日、桧山沖から後志沖にかけてのスルメイカの分布密度調査を発表した。沿岸から沖合まで海域全体で密度が高く、日本海側に広く漁場が形成されていることが分かった。

 漁期前の5月下旬に松前沖〜秋田県沖の日本海で行った調査では、密度が低く北上の遅れが指摘されていたが、その後群れが北上し漁場を形成したとみられる。

 今回は、同水試の試験調査船「金星丸」(151トン、イカ釣り機5台、集魚灯20灯)で今月18〜26日、渡島大島西方から積丹半島西方沖にかけて調査した。

 7地点で分布密度を調べた結果、イカ釣り機1台1時間当たりの漁獲の平均は49・3匹で、現在の調査形式となった2010年以降で最も高かった。特に瀬棚沖合84・9匹、積丹半島西方沖70・1匹と沖側でも高い値を示した。

 最も多く捕れたイカの胴長(サイズ)は昨年と同じ18センチだが、昨年に比べ魚体のばらつきが小さい。イカの分布目安となる水深50メートルの水温は沖側が高く、全体的に昨年と同程度か高めだった。

 澤村正幸研究主査は「序盤の北上の遅れを取り戻した。まだ松前沖に群れがいると考えられるが、今後は水温が急激に上昇すれば、北上が早まることもあるので注意が必要」とし、例年7月から始まる太平洋側の群れの漁獲については「北上が遅れる可能性がある」としている。

提供 - 函館新聞社

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