大間訴訟への追い風期待、大飯原発再稼働差し止めで

update 2014/5/22 10:03


 福井地裁が21日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働差し止めを求める住民訴訟で、差し止めを命じる判決を言い渡した。大間原発(青森県大間町)の建設差し止めを求めて提訴している函館市や、住民訴訟の関係者も今回の判決内容を歓迎するとともに、今後の裁判への追い風となることに期待を寄せている。

 自治体として全国で初めて、原発の建設差し止め訴訟を起こしている函館市。工藤寿樹市長は「福島第一原発の事故後に提訴し、事故を踏まえての判決で、非常に大きな意味がある」と高く評価した。

 同市長は「周辺住民の不安は高まり、いろいろな疑問を持っている。国や事業者が危険性も含めて説明しなければならない。なし崩し的な建設、稼働は住民側として決して納得していないと理解してもらわなければ」と指摘。

 東京地裁での初弁論を7月3日に控える中、「今回の裁判内容を参考にし、期待した結果が出るように頑張りたい」と述べた。

 また、大間原発訴訟の会代表の竹田とし子さん(65)も「司法が住民意見を汲んでくれたのはうれしい」と喜ぶ。「これまでの住民訴訟は結論ありきで、原発は大丈夫という宣伝の中で敗訴判決が下されてきた。しかし、福島の原発事故以降、裁判官の考えも変わってきたと信じたい。世論の支持もあって差し止め判決になったと思うので、私たちもこれにならって大間原発を止めたい」と意気込んだ。

提供 - 函館新聞社


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