北大七飯淡水実験所で魚大量死

update 2013/8/24 10:29


 【七飯】町桜町2の北大七飯淡水実験所(所長・山羽悦郎教授)で22日午後5時ごろ、同実験所敷地内の屋外にある水槽で飼育していたサクラマスや大西洋サケ、イトウなどの魚が大量に死んでいるのを見回り中だった男性職員が発見した。全体の水槽30基のうち17基で飼育する魚に被害があり、約1050匹の死亡が確認されている。

 同実験所によると、約1万平方メートルの敷地内には、直径3メートルのコンクリート製水槽などが並び、鳴川の河川水を魚の飼育に使用。川に近い水槽から順々に低い位置にある水槽まで河川水を流す仕組みで、取水口から最も近い水槽に被害が集中しているという。

 山羽所長は「数年前に酸欠で魚が大量死したことはあるが、今回は違う。川に近い水槽ほど被害が大きいところを見ると、川を流れていた毒物が取水時に水槽に入ったと考えられる」と話している。同実験所では、被害が見つかった約1時間半後に河川水の取水を再開したが、新たな被害は確認されていない。

 同実験所から連絡を受けた町は、22日夜と23日午前に川の調査を行った。町環境生活課によると、同実験所から上流約800メートル先までに被害があった。ニジマスやカワカジカ、オショロコマなど約250匹の死骸を回収したという。

 また、渡島総合振興局環境生活課では調査のため、死んでいる魚が見つかった時間に同実験所が採取した水槽内の河川水を函館市内の検査機関に、魚の死骸10匹を恵庭市のさけます・内水面水産試験場に送った。水質検査には約10日間、魚の病理検査には約1週間かかるという。同課は「川沿いには工場などはなく、水田や付近住民に影響はない。調査結果が出るまでは現場付近を警戒したい」としている。

提供 - 函館新聞社


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