新函館駅舎に地元材やレンガ使用 柱で並木イメージ

update 2013/2/9 11:38


 【北斗】鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局(札幌)は8日、北斗市役所を訪れ、2015年度に開業する北海道新幹線新函館駅(仮称)の設計概要を説明した。駅舎は地元材の活用をはじめ、アクセントとしてレンガを使用することなど市が要望していたことが全面的に取り入れられた。北海道の玄関口にふさわしい駅舎とするため、ポプラ並木をイメージした柱にするなどの工夫もした。4月にも着工し、15年6月までの完成を目指す。

 駅舎は鉄骨3階で、正面がガラス張りとなっているのが特徴。ホーム部分は263メートルで、ホームを覆う上屋も設置する。市は建設にあたり、地元木材やレンガの活用、周辺の自然景観と調和した駅舎建設を要望していた。

 この日は同機構の中曽誠・建設局次長らが市役所を訪れ、高谷寿峰市長らに300分の1の模型を見せながら設計の詳細について説明。機構側は要望を反映させたことを伝えた。

 コンコースの天井部には道南産の木材を使用するほか、明治時代に開拓使がレンガ工場を同市に設置した歴史にちなみ、フランス積みと呼ばれる伝統技術でレンガを改札の周辺や入り口部分など随所に使い、駅前施設との一体感を演出する。

 また、駅舎の柱は、北海道らしさを表現するためポプラ並木をイメージし、天井に向かって途中で枝分かれするデザインにしたのも特徴。中曽次長は「道南材とレンガは内装のアクセントとなり、窓面から北斗市のまちの四季折々の色彩を感じ取れるようにしている」とした。

 模型を見た高谷市長は「模型を見ることによって立体的なイメージが確認できた。要望を100%受け入れていただき、北斗市にふさわしい駅舎だなと感じる。太平洋セメント上磯工場に次ぐ2つめのランドマークができる」と述べた。

 また、市観光協会の佐々木博史会長は「開業が現実味を帯びてきたと実感。経済界も市民も一体となって盛り上げていきたい」と話していた。

 市は同日午後から市役所1階ロビーで模型の公開を始めた。

 7日には木古内駅の設計について同町に対し説明を終えており、町役場でも模型が公開されている。木古内駅も4月に着工、15年6月の完成予定。

提供 - 函館新聞社


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