新年度予算 道新幹線新青森―新函館に1000億円

update 2013/1/31 10:13


 国土交通省は、北海道新幹線の新青森―新函館(仮称)間の新年度事業費を1000億円とすることを決めた。本年度当初予算比で12%の減額となった一方、昨年8月に新規着工した新函館―札幌間は60億円を計上している。

 新年度の整備新幹線5路線の総事業費は2660億円(本年度当初比14・1%減)で概算要求通り。国費は706億円で9年連続同額としたほか、既設新幹線の譲渡収入724億円や地方負担分などが充てられている。

 05年度に着工した新青森―新函館間は、初年度の30億円を皮切りに年々増え続けてきたが、新年度予算では建設工事のピークを過ぎたことから初めての減額。同区間の総工費は今月18日に、4590億円から5508億円(2011年3月価格)へと増額認可されており、新年度予算を加えた総配分額は4352億円。事業費ベースの進捗(しんちょく)率は79%に達する。

 また新函館―札幌間では、本年度は留保費90億円の中から着工後の事業費として約9億円が配分されている。同省鉄道局によると、新年度の60億円は調査や測量、設計など「本格工事前の事前準備に充てる」としている。

 同省はまた、青函トンネルの老朽設備更新費として12億円余りを計上。新年度は排水ポンプや変電所設備などで改修工事を行う。

 新年度事業費について、函館市新幹線対策室は「予算と工事が着実に進み、開業が間近に迫っていることを実感する。一日も早い開業を期待したい」とコメント。北斗市建設部は「本格的に始まる駅舎工事に向けて弾みになる。今後も順当な予算化を望みたい」と期待を寄せる。

 また、道新幹線・交通企画局新幹線推進室は新函館―札幌間の60億円について「事業に着手して2年目で、妥当な額だと受け止めている。今後も早期開業に向けて予算要求を続けていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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