来年6月 函館港に11万トン超客船…初寄港、過去最大

update 2013/1/24 09:54


 函館市の工藤寿樹市長は23日の定例会見で、函館港に入港した客船では過去最大となる「ダイヤモンド・プリンセス」(バミューダ船籍、11万6000トン)が来年6〜10月に計7回寄港すると発表した。同船と同じ運航会社「プリンセス・クルーズ」の「サン・プリンセス」(7万7441トン)は同6〜9月の毎週日曜日に計12回寄港することも決まり、両船の計19回で約4万7000人の来訪が見込まれる。

 市港湾空港部によると、本年度の寄港実績は10隻で乗客乗員数は9657人。2013年度は、6、7月に寄港する「サン―」を含めた計14隻で、定員ベースで2万901人を見込む。来年は寄港回数、人数、総トン数ベースでもこれまでの実績を大きく更新する見通しとなり、同部は「以前から展開してきた誘致活動が実を結んだ」とする。

 「ダイヤモンド―」は道内では室蘭などの入港実績はあるが、函館では10万d超の船舶受け入れは初めて。同部は「接岸時の速度を規制するなど、関係機関とも協議し、港町埠頭(ふとう)岸壁の強度にも問題はないと確認している」とする。

 同社の日本向け商品を販売する「カーニバルジャパン」によると、「サン―」は小樽発着、「ダイヤモンド―」は横浜発着で、道内をはじめ、ロシアを回るクルーズの一環として函館に寄港。「函館の受け入れ態勢や観光地としての見どころなど、総合的に判断して航路が決定された」(広報)とする。

 工藤市長は両船を含め来年は30隻程度、6万人超の来訪を見込んでいるとし、「非常に経済効果が大きく、地域への波及を期待している。若松町の客船バース建設に向けて追い風になる」と述べた。

提供 - 函館新聞社


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