福島の石炭灰 太平洋セメント受け入れ再開

update 2012/11/23 10:13


 福島県内の火力発電所3カ所で発生した石炭灰について、道は22日、太平洋セメント上磯工場(北斗市谷好)での受け入れを再開すると発表した。震災後、道の要請を受けて搬入を停止していたが、施設の再稼働後に継続していた放射能濃度測定結果では、いずれも放射性セシウムが「検出限界値未満」となり安全が確保されていると判断。搬入時期は未定としている。

 東京電力広野火力発電所(広野町)、常磐共同火力勿来発電所(いわき市)、相馬共同火力発電新地発電所(新地町)で、福島第一原発までの距離は21キロ、60キロ、60キロ。放射能汚染への不安が懸念されるとして、道内への搬入は停止していた。

 上磯工場では、1998年から3発電所の石炭灰を受け入れ、セメント原料に使用。搬入実績は09年度に広野から1万7583トン、相馬から4527トン、10年度に広野から2万4596トン、常磐から3007トン、相馬から2万2099トン、震災があった11年度はなかった。

 施設の運転再開後、各事業者が石炭灰について放射能濃度を測定した結果、半年以上にわたって検出限界値未満となった。震災後に輸入された石炭を燃やして発生した灰であり、サイロなどの屋内に保管されていたという。今後も道内搬入のたびに、道は放射能濃度の測定を求め、結果を基に安全かどうかを確認する。

 搬入時期については、船や荷役を手配する準備が必要のため未定という。

 北斗市には既に説明しており、その際、市側は「安全性の確保について十分配慮するよう道に要請していた」(渡島総合振興局)としている。

提供 - 函館新聞社


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