「五稜星の夢」中止、冬の電力不足を考慮

update 2012/10/9 10:40


 冬の函館観光の目玉の一つで、国の特別史跡・五稜郭跡の星形を光で浮き上がらせる「五稜星の夢(ほしのゆめ)」の本年度開催が中止となることが8日、分かった。今冬の電力不足の懸念から市民ボランティアでつくる実行委員会(宮下俊雄委員長)が判断した。

 例年、堀の内周約1・8キロに約2000個の電球を飾り付け、3カ月間(12月1日〜2月末)にわたって午後5時〜同10時まで点灯させている。今冬は電力需給の逼迫(ひっぱく)が予想され、節電要請が高まることなどを考慮して、6日に開いた函館市を含む緊急会議で中止を決定した。

 イベントは1989年から始まった。過去中止したのは、資金不足に見舞われた第5回(93年)のみで、本年度の開催で24回目となるはずだった。

 宮下実行委員長は「地元観光への影響も考えながら議論を交わしたが、原発再稼働の問題もあるため道民の生活を第一にした。苦渋の選択だったが、来年度は開催する方向で検討していきたい」としている。

 イルミネーションは高さ90メートルある五稜郭タワーからの眺望が観光客らに人気。雪の積もる地面や凍結した堀に反射する明かりが幻想的な雰囲気を醸し出し、はこだてクリスマスファンタジーなどと並ぶ冬の函館を代表するイベントとなっている。電気代などの運営費用はすべて市民からの募金でまかなわれている。

提供 - 函館新聞社


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