100歳の大木さん、市に2000万円寄付

update 2012/6/28 11:11


 函館市内の老人ホームに入所している100歳の大木はな子さん(上湯川町)が27日、函館市に2000万円を寄付した。亡くなった次女のトシさん(享年66)と2人で交わした約束を果たし、はな子さんは「娘といつか地元のために寄付をしようと決めていた。2人の娘には苦労をかけてきたから、子どもたちの勉学向上のために使ってほしい」と話している。

 はな子さんは1911年(明治44年)函館市生まれ。地元で育ち、家庭の事情などから満足に勉強ができなかったという。結婚して夫を亡くした後は、清掃業などをしながら女手一つで2人の娘を養育。長女雅江さんが亡くなった後は、トシさんと長年2人暮らしを続け、こつこつとお金を貯めてきた。

 市への寄付は2人で温め続け、今年4月にトシさんが病気で亡くなったため連名で行った。受贈式は、はな子さんの入所している老人ホームで開かれ、はな子さんが工藤寿樹市長に目録を手渡した。

 感謝状を贈呈した工藤市長は「大事に貯めてきたお金を市に寄せていただき、涙が出るくらいうれしい。その思いを子どもたちのために大事に使わせてもらいます」と謝辞を述べていた。

提供 - 函館新聞社


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