道南がれき問題を考える会 独自に土壌調査 放射性物質基準下回る

update 2012/6/20 12:12


 道南がれき問題を考える会(長谷川昭一代表)はこのほど、函館、北斗両市と七飯町内の計11カ所で土壌の放射性物質濃度を独自に測定し、調査結果をまとめた。11カ所いずれもセシウムが1`c当たり2〜7・9ベクレルと国の基準を大幅に下回る結果で、長谷川代表は「当初の予想より低い数値。これ以上土壌を汚染させないよう努めるべきだ」としている。

 測定は今月5〜8日にかけて実施し、長谷川代表ら10人が11カ所の検査地の土をそれぞれ約1`採取。愛知県の放射能測定会社に検査を依頼した。

 結果によると、半減期が約30年のセシウム137が10カ所で検出され、最高値は函館市内の検査地で採取した1`当たり7・9ベクレル、最低値は北斗市内の同2・0ベクレルだった。半減期が約2年のセシウム134とヨウ素はいずれも検出されず、長谷川代表は「国の基準を大幅に下回り、健康に与える影響はないとみる。検出されたのは、福島第一原発の事故以前に飛来したものではないか」と話した。

 東日本大震災で発生した大量のがれきを全国の自治体で広域処分する動きが道南でも取りざたされており、同会は放射性物質が飛散したがれきが持ち込まれる可能性があるとして、慎重な姿勢をとるよう訴えている。長谷川代表は「安全な大地を守るためにも汚染物質は持ち込むべきでない。安全な農水産物を生産し被災地に届けることなどが真の被災者支援」と話す。

 今回の検査結果は21日午後6時半からの函館市地域交流まちづくりセンターと、24日午後6時半からの北斗市総合文化センターで開催する講演会で報告する。

提供 - 函館新聞社


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