最後の15人 誇り胸に前へ 木古内高校卒業式 61年の歴史に幕

update 2012/3/2 10:10


 【木古内】3月末で閉校する木古内高校(西博道校長)で1日、卒業式が行われ、最後の卒業生15人を送り出し、61年の歴史に幕を下ろした。卒業証書を受け取った生徒は、閉校の寂しさを感じながらも、新たな進路に向け歩き出した。

 式典で西校長が「おめでとう」と声を掛けながら卒業証書を手渡し、生徒一人一人とがっちりと握手した。続く祝辞で「みなさんの学業への意欲と姿勢は61年の歴史と伝統を一層高めてくれるものだった。きょうで高校生活は終わるが、これからが本当の意味での学びの場。人間性を高め、成長していってほしい」と語り、エールを送った。

 生徒会長の上野しずくさんが目に涙を浮かべながら、「木古内高校に入学して本当に良かった。最後の卒業生となった誇りを胸に前に進んでいこうと決意を新たにしています」と別れの言葉を述べた。ほかの生徒らも目を真っ赤にして3年間の思い出を一つ一つ振り返っていた。最後の校歌は同校吹奏楽部のOBでつくる社会人吹奏楽団の伴奏で力強く歌い上げ、校舎に感謝の気持ちを伝えた。

 同校は1951年、定時制課程の高校として開校、3年後には全日制課程を開設。この日の15人を含め7454人の卒業生を送り出した。校舎は改修工事を行い、新年度中に木古内中学校が移転する。

提供 - 函館新聞社


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