民間で独立経営へ スイーツアンテナショップ

update 2012/2/25 10:54


 道南の和洋菓子メーカー6社でつくる「函館スイーツの会」(佐々木博史会長)のアンテナショップ(函館市松風町)が3月末で閉店し、4月中旬からJR函館駅前のロワジールホテル函館(若松町14)に併設するビル1階に移転する。開店から3年間の国の交付金が終了するのに伴い、新会社を立ち上げて民営で事業を継続させる。

 アンテナショップは国の緊急雇用対策事業を活用し、2009年6月にオープン。統一ブランドで函館の菓子の知名度を上げようと、同会が地元の食材を使った商品を「函館スイーツ」に認定。統一テーマの最中や、各店の定番ではない新商品を開発、販売してきた。

 運営費の大半は国が新規雇用につながる自治体の事業を補助する交付金(総額6800万円)で賄ってきたが、3月末で打ち切りとなる。「ようやく認知されてきた函館スイーツの灯を消してはならない」と、佐々木会長が函館スイーツの会にちなんだ新会社「HSK」を設立し、民間による独立事業化にこぎ着けた。

 新店舗は駅前から函館朝市に通じる道路沿いにある「函館ツインタワービル」1階で、現在は休憩所として利用されている空きスペース。広さは現在の店舗より小さい43平方メートルだが、店内に10席ほどの飲食スペースを設け、これまで手薄だった生ケーキを中心に焼き菓子など50点程度が並ぶ予定。

 一方、市経済部によると、アンテナショップの売り上げは物産展への出品なども含め、1年目は約1600万円、2年目は約950万円、3年目は1月末現在で約650万円と苦戦が続く。佐々木会長は「売り上げは店で4割、外で6割を目指したい」と話し、今後は新幹線開業を見据え、北関東や東北のほか、東アジアなど国内外への販路拡大をにらむ。

 総事業費は年間約2000万円で、同会に加盟する数社で負担する。年商8000万円が目標で、同会以外の菓子店の商品取り扱いも検討している。近くスタッフ4人を新規採用する予定。市商業振興課は「駅前・大門の活性化につなげ、全国にPRできる函館スイーツの発信拠点になってほしい」と期待している。

提供 - 函館新聞社


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