「箱館奉行所」防寒強化 じゅうたんやプラスチック板設置
昨年7月、国の特別史跡・五稜郭跡に復元オープンした「箱館奉行所」(五稜郭町44)は、昨冬観光客からの「館内が寒い」といった苦情を受け、防寒対策を強化している。風の通り道を防いだり、通路にじゅうたんを敷くなど、より快適な見学ができるようになった。
同所は幕末に建てられた当時の工法で忠実に再現しているため、構造上、外の気温に左右されやすい。「歴史発見ゾーン」や一部の通路などには床暖房が入っているが、当時の空間を忠実に復元した「再現ゾーン」の部屋には10度以下になるところもあった。
そのため、同所は「可能な限り、観光客の要望に応えよう」と、今月上旬に床暖房の入っていない主な通路に厚さ約1aのじゅうたんを敷いた。これにより、足元の寒さを軽減した。
先月には、寒風の通り道だった同ゾーンの天井開口部に透明なプラスチックの「ポリカーボネート」材質の板を設置した。同所の沼崎孝男館長代行は「苦情は昨年度と比べて、格段に少なくなった」と手ごたえを口にする。
また「暗い」という苦情にも対応。冬期間、再現ゾーンの外側通路は雨戸を閉めなければならず日光が遮られていたが、プラスチック板を2カ所はめ込むことで光を取り込んだ。
沼崎館長代行は「再現ゾーンなどは床暖房を入れることができないため、寒い季節は厚めの靴下をはいて来館を」と呼び掛ける。
市教委は「再現ゾーンの通路にはプラスチック板をもう1カ所設置する予定。今後も施設のコンセプトを守りつつ、来館者が満足できるよう工夫していきたい」としている。
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