北大・松石准教授らの活動が漫画に…クジラなどの漂着研究

update 2011/11/24 11:06


 浜辺に打ち上げられたクジラやイルカの研究を続けている北大大学院水産科学研究院の松石隆准教授と学生らの活動が、誠文堂新光社(東京)発行「子供の科学12月号」(月刊誌)の漫画で紹介されている。クジラ110番「ストランディングネットワーク」の活動で、具体的な様子や課題を分かりやすく6ページで紹介。興味深い内容で、全国の主要書店で販売している。

 科学全般の話題を漫画で描く人気コーナーに登場。理系漫画家として活躍中の、はやのんさんが函館で取材し、函館在住のアシスタントも制作に携わった。

 ストランディングとは海の生き物が岸や暗礁に乗り上げることで、松石准教授らは浜辺に打ち上げられたクジラやイルカを調べ、貴重な研究サンプルとして研究者に届ける活動をしている。胃の内容物や解剖データなどから、生態だけではなく海洋環境についても知ることができる。

 作品では、松石准教授と北大4年の松田純佳さんがイラストで登場し、これまでの活動を紹介。ネットワーク活動で通報が入ると現地へ向かい、大型のものはその場で解剖されることもあり、「クタクタになりますが、水産庁への報告書を完成させないといけません」「この分野では大発見や新発見が一度に来ることは、めったにありません。地道に地道に研究を続けていくという感じです」と苦労を伴う活動秘話も。

 作品を案内するキャラクターは、この調査活動の成果が海辺に漂着して息絶えるクジラなどを減らすことを期待し「『好き』っていうのは、かわいいものをかわいがるだけじゃないってことだぜ」とまとめている。

 「子供の科学」は9万部発行。戦前から科学全般の話題を取り上げ、幅広い世代に愛読されており、中でもこの漫画面は「一番読者に読まれている特別なコーナー」(同誌編集部)で、2003年5月号でも青函トンネルが取り上げられている。B5判、定価680円。

提供 - 函館新聞社


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