ユートピア大沼 廃止の方針 「赤字続き維持困難」

update 2011/9/7 10:04


 【七飯】七飯町議会第3回定例会が6日開会し、会期を22日までの17日間とすることを決め、一般質問を行った。中宮安一町長は、町が管理、運営する温泉施設「青少年センターユートピア大沼」(町東大沼28)を閉館させる方針を示した。入館者の減少で赤字額が膨らんだためで、町は今後、住民説明会を開催し、町民に施設廃止への理解を求めるとしている。

 木下敏氏の質問に答えた。同施設は1969年、青少年センターを兼ねた国民宿舎として開業。97年からは研修施設のほか、デイサービス施設(2008年廃止)としても利用されてきた。

 その後は日帰り温泉施設となり、町民らに親しまれてきた。入館者は02年に1万7625人と最高を記録したが、年々減少し10年は1万2334人までに落ち込んでいた。ここ数年は年間1500万円程度の赤字が続き、一般財源から穴埋めする状態となっている。

 同施設は東大沼多目的グラウンド「トルナーレ」に隣接。鉄筋コンクリート造り地上2階、地下1階で延べ床面積は2000平方メートル、敷地は1万240平方メートル。町では建物を解体する方針で、敷地の後利用については未定。

 木下氏が同施設の運営状況についてただしたのに対し、町側は「毎年赤字が続いており、維持は困難」とした。また、中宮町長は今後の温泉の利用法などについて「調査のための予算も検討したい。東大沼地域の活性化につなげるることが大事。地域住民や町内のスポーツ関係者を含めて議論の場を設けたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社


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