男子110メートル障害・増野V…インターハイ

update 2011/8/8 12:15


 全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上競技最終日は7日、岩手県北上総合運動公園北上陸上競技場で行い、男子110メートル障害で増野元太(函大有斗3年)が14秒01の好記録で優勝した。函大有斗としては西川康秀監督が男子100メートルで優勝して以来16年ぶりの快挙となった。同種目では昨年の腰山高弘(市函―筑波大1年)に続き、函館支部勢の連覇となった。増野は「やっと優勝をつかむことができた。レース後は実感はなかったが、気持ち良く走ることができた」と喜びを爆発させた。

 予選から圧倒的な速さでトラックを駆け抜けた。1本目でいきなり自己ベストの14秒37をマーク。準決勝ではさらにタイムを上げ、14秒22でゴールした。それでも「2本ともに後半はまとめ切れなかった」と話す。

 迎えた決勝ではレース前に支えてくれた人の顔が浮かんだという。「感謝の気持ちで」。2位に0・39秒を引き離す圧巻のレースとなった。「暑かったけど、調子はよかった。最後まで自分の走りができた」。予選から3本すべてが全体のトップタイムの完全優勝≠ニなった。

 春には激しい腰痛で一時は練習ができないほどだったが、乗り越えられたのは西川監督の献身的な指導、支えがあったからこそだ。西川監督は「本人の目標を達成させることができてよかった。有斗では自分以来16年ぶりの優勝。ようやく、恩師で前監督の隼人(健児)先生に並ぶことができたし、恩返しになったと思う。ほっとした気持ちで北海道に戻れる」と感慨深げに語った。

 増野の兄・太郎(道東海大2年)、前年覇者・腰山と3年間、身近にいたライバルの存在は大きかった。兄・太郎は2年前に同高の主将を務め、男子110メートル障害でインターハイ準決勝に進出した逸材。腰山とは昨年、支部大会から常に競り合ってきた。西川監督は「2人とさまざまな面で支えあったからこそレベルを上げることができた」と話す。近年まれに見る全国レベルのハードラーがそろっていたからこそ、函館支部勢連覇を成し遂げることができた。

 22日には愛知県で行われる日・中・韓ジュニア交流大会に全国高校の代表として出場する予定。さらなる屈指のハードラーの活躍に注目だ。

提供 - 函館新聞社


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