被災親子 活イカに歓声

update 2011/7/30 11:03


函館に滞在中の東日本大震災の被災家族を招いた朝食会「朝イカを楽しむ!」が29日、湯の川プリンスホテル渚亭(湯川町1)で開かれた。親子57人が活イカの刺し身を味わったほか、実物に触れたりして歓声を上げた。

 親子は被災地復興を目指す函館の市民団体「函館・むすびば」(丸藤競代表)の事業「あたりまえの夏休み」の参加者で、26日に福島、宮城、茨城から来函。協力団体である函館湯の川温泉旅館協同組合(金道太朗理事長)が「ここでしか楽しめないイカ刺しを堪能してほしい」と準備した。

 午前8時に朝食が始まると、子どもらは早速刺し身に手を伸ばし「コリコリしてる」「甘みがある」などと旬の味覚を堪能。調理人がイカをさばく様子にも、顔を近付けたり手でつかんだりして大喜びしていた。

 福島市の桜井美織さん(39)は長女の優芽さん(7)を連れて参加。「おいしくてびっくり。函館では気軽に外出や遊泳もできるし、娘にも良い思い出になっていると思います」と笑顔。金道理事長は「イカの味を思い出していつかまた函館に来てもらえれば」と話していた。改行 被災家族は8月23日まで、湯川町のホテルに滞在する。

提供 - 函館新聞社


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