道新幹線、現函館駅―新駅間のアクセス体験事業実施へ

update 2011/5/19 10:19


 函館商工会議所や市などの関係団体でつくる北海道新幹線新函館開業対策推進機構(永井英夫会長)は本年度、道新幹線の新函館(仮称)と現函館駅間のアクセスを体験する市民向け事業を実施する。観光客の利便性向上に向け市電内を公衆無線LAN拠点として整備する計画もあり、4年後の開業に向けさらに環境整備に取り組む考え。

 ロワジールホテル函館で18日に開催した本年度の総会で決定した。永井会長は「工事の着工から7年が経過し、建設予算も順調についている。開業波及効果を高める取り組みを着実に行うことが必要で、今後もご協力を」と呼びかけた。

 アクセス体験事業は地元住民向け。JR函館駅と新幹線駅となるJR渡島大野駅の間を列車やバス、タクシーなど異なる乗り物で往復し、距離感覚を比較する。開催時期や詳細などは未定。出席者からは「同区間は引き続きJRが運営するよう要望を」との声が上がり、永井会長は同意した。

 無線LAN整備は、地域情報を受信する機会を拡大させようと、特に海外からの観光客向けとして計画した。現在市電で行うことを調整中。このほか、新たにホスピタリティー(もてなしの心)向上を目指した市民向けプランやPR事業など、啓発活動を予定する。

 会議ではこのほか、本年度の事業計画や予算案を決定した。報告では、東北新幹線新青森駅の開業3カ月間の函館市内宿泊施設への波及効果を報告。函館駅前と五稜郭、湯の川温泉の3エリアにある客室数40以上の10施設への聞き取りで、2010年12月から11年2月の間の宿泊人数は前年同期比16%増となり、「開業効果により堅調に増加した」とみている。月別では、12月が前年同月比15%増、1月は同19%増、2月は同16%増だった。

提供 - 函館新聞社


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