音楽に復興の願い込め…10日に市内各所でチャリティー演奏会

update 2011/4/7 13:07


 音楽の力で被災者に元気をー。東日本大震災の被災者支援を目的としたチャリティー演奏会が10日、函館市内各所で開かれる。入場料などは全額義援金として充てる奉仕活動で、関係者は「自分たちの音楽でお役に立ちたい。市民の心に明かりがともれば」と意気込んでいる。

 函館白百合学園中学高校吹奏楽団(吉田ひかり団長)は、部員たちが「被災者のために力になれれば」と募金活動を伴う演奏会を企画。顧問の前田浩史教諭とともに市内の高校に参加を呼び掛け、趣旨に賛同した函館商業高吹奏楽部も出演する。

 当日は五稜郭タワーアトリウム(五稜郭町43)で午後1時半に開演。白百合は米国の同時多発テロ事件をテーマにした「灰から救われた魂たち」などを演奏。曲中では被災地の復興を願う団員が思いを込めたメッセージを読み上げる。吉田団長(高3)は「私たちの音楽を東北に届ける思いで演奏したい」。入場無料で会場に募金箱を設ける。問い合わせは白百合の前田教諭рO138・55・6682。

 函館のピアニスト伊藤亜希子さんは、声楽家の畑野祥子さん(ソプラノ)と次藤正代さん(同)とともにボランティア演奏の会「コンセール・ドゥ・ソリダリテ」を発足させ、午前11時、午後2時からいずれも道教育大函館校多目的ホール(八幡町1)で演奏会を開く。「ソリダリテ」とは団結や連帯を意味するフランス語で、被災者に寄り添う願いを込め中田喜直ら日本人の歌曲など16曲を披露する。

 伊藤さんは「日本歌曲で和んでもらえたら。今後も仲間を募って演奏会を継続したい」と話す。一般1500円、中学生まで500円。要予約。申し込みは伊藤さんTEL0138-55-1493。

 マリンバ奏者の市川須磨子さんらでつくる「アンサンブル木精」は午後2時から、「カジュアルコンサートVol・1〜ラグタイム&スクリーンミュージック〜」をヤマハ函館中央センター(美原2)で開く。市川さんは「明るい音楽を通じて不安を和らいでもらえたら」と願う。入場料1000円。定員約50人。問い合わせは市川さんTEL0138-51-6005。

提供 - 函館新聞社


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