函館にプロサッカーチームの誘致計画

update 2011/4/3 12:33


 函館市を拠点とし、Jリーグにつながる日本フットボールリーグ(JFL)の加盟を目指すプロサッカーチームを誘致する計画が持ち上がっている。東京の大手企業がスポンサーとなり、昨年11月に道サッカー協会から函館サッカー協会にJFL参入の打診があったが、競技場の専用使用をめぐって関係団体の協議が難航しており、計画は暗礁に乗り上げている。

 複数の関係者によると、昨年10月末、東京都内に本社を置く企業から、千代台公園陸上競技場を本拠地とするチームを結成し、同競技場で年間12試合のホームゲームを開催したい意向がサッカー協会に示された。

 JFLに参加するには道サッカーリーグに加盟する必要がある。同リーグを勝ち上がった上で全国地域リーグ決勝大会の上位2チームに入ることが条件となる。

 しかし、リーグ参加以前に競技場の使用という難題が立ちはだかる。函館市内でJFL参加要件を満たす5000人以上が収容できる施設は同競技場しかなく、土、日曜日は陸上競技の大会などでほぼ日程が埋まっている。函館サッカー協会は計画が浮上して以降、市教委と数度の交渉を重ねたが、陸上競技が優先されて日程が組み込まれているため不調に終わっている。

 市教委は「陸上競技場は1999年開場前年の98年に関係団体が集まり、陸上競技に支障のない範囲で他種目の使用を認めることを確認している」とする。函館サッカー協会の永沼秀興会長と、道南陸上競技協会の桜庭辰弥会長とが直接会談したが、折り合いはついていない。

 陸上競技の大会や練習会によって毎年全国トップクラスの選手を輩出し続けているのも事実。道南陸協の岡部寿一理事長は「12試合の開催によって陸上大会ができなくなり、選手育成や教育にも大きな支障が出てくる。記録を計る機器がそろっているのは千代台しかなく、ほかの競技場での大会は公認記録として認められない」と話す。

 一方、函館サッカー協会関係者は「グラウンドの許可さえ出ていれば実現した話」と市による調整を訴える。「この話が今後どうなるかはわからないが、可能性を高められるよう継続して話し合っていかなくては」と望みをつなぐ。市教委の妹尾正白生涯学習部長は「ハードルが高過ぎるが、どういうことが可能なのか、陸協とも話し合いの場を設けていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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