観光客はどこに…西部地区やタワーなど震災の影響

update 2011/3/20 10:41


 暦の上では3連休に入った初日の19日、震災の影響による全国的な旅行控えから、函館市内の観光地はどこも、人出が通常より少ないなど寂しい光景が広がった。小売店や施設の経営者などは「東北が大変なことになっている中で『来てください』とは言えない…」。

 五稜郭タワー(五稜郭町)では地震翌日の12日から搭乗客が激減し、12〜18日の搭乗者数は昨年の30%ほど。19日も通常であれば約1900人を見込んでいたが、この30%ほどしか来ていない。同社は「全国的に旅行を控えていると感じる。統一選時期はただでさえ客足が減るのに、さらに少なくなっている」という。

 津波の被害を受けながら営業を再開した店にも、試練は訪れている。西部地区の赤レンガ倉庫群に入る函館ビヤホール(末広町)では、客数が半分ほどに落ち込んだ。特に東北方面からの団体客でキャンセルが相次ぎ、昼どきも午後1時を過ぎると空席が目立つ。同社は「ゴールデンウイークまで影響するだろう」とみており、厳しい先行きに不安感を覚えるがどうにもできない状況だ。

 このような状況でも、比較的影響が少ない航空機を使った客は予定通り訪れている。連休に合わせて東京から家族3人で観光に来た堤久男さん(73)は、「交通手段に影響はなかった。休んでいる店もあるが、西部地区の散策を楽しみたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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