避難先で一夜 市民ら疲労感

update 2011/3/13 10:28


 避難所に身を寄せた住民たちは、不安な一夜を過ごした。200人近くが避難した函館市若松町の市総合福祉センターでは、12日午前6時半ごろに多くの人が起床。着の身着のままで駆けつけた人ばかりで、家の様子を確認しようと同7時ごろには続々と帰宅した。ただ、夜中に家に帰ろうとする人も多く、「津波で危ないから、強く説得してここにとどまってもらった」と市職員。

 余震や張りつめた緊張、慣れない避難所生活で疲れは増すばかり。市立函館保健所は12日午後、青柳小や市民体育館、南茅部の小学校など7カ所に保健師を派遣。6人が巡回し、血圧測定などお年寄りらの健康状態の把握に努めた。保健所によると、目立った健康悪化の人はいなかった。

 椴法華の島泊町内会館に泊まった三上幸子さん(54)は「家の目の前が海なので不安で仕方ない。避難生活は町内会や役場の人が食べ物などを準備してくれているので助かります」と語った。

 ホテルも避難場所に。ロワジールホテル函館(若松町)は、宴会場を開放し、一時は1200人を受け入れた。イスをつなげて体を休めたり、テレビ画面に映る災害状況を見入る人など、どの人も疲労の様子が隠しきれない。 函館国際ホテル(大手町)には市民ら約100人が避難した。1階の冠水被害が目立ち、「動揺して気分を悪くされた女性もいた」と案内した社員。両ホテルでは宴会の一部にキャンセルがあったという。

提供 - 函館新聞社


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